RANDSEL COLUMN

ランドセル選び方 コラム

ランドセルを選ぶなら工房系
おすすめする理由3選

ランドセルを選ぶなら工房系 おすすめする理由3選

ランドセル選びを始め、ネットで検索をすると、ブランドをメーカー系と工房系に分けて紹介している記事が多いと思います。
多くの記事がこの違いについて説明をすることなく話が進んでおり、それぞれの特徴もわからないまま、「結局どっちがいいの?」と悩まれているのではないでしょうか。

そこで、本記事ではメーカー系ブランドと工房系ブランドの違いと、工房系ブランドをおすすめする理由を紹介していきます。

1.ランドセルの工房系とメーカー系とは

そもそも、工房系ブランドについての明確な定義をどこか公的な機関が定めているわけではありません。
ランドセルについての情報を様々なウェブ媒体が取り上げる中で、出来上がった区分けなのです。

ネット上で用いられている工房系ブランドの意味合いを整理すると、
「独自の工房を持ち、各工程において職人がこだわりを持って製造しているブランド」といった感じになります。
要は大手にはない独自の製法やこだわりを持ってランドセルを製造しているブランドといったところです。

反対にメーカー系ブランドについても、明確な定義は定められていません。
こちらも、ネット上で用いられている意味合いを拾うと、「大手メーカーが大量生産をしているブランド」といった感じになります。
量販店に並んでいる大手ブランドがメーカー系にあたるようなイメージです。

2.工房系おすすめポイント1  技術力

丈夫な手縫いによってほつれにくい

工房系ブランドのおすすめポイントは何といっても職人さんが持つ技術です。とはいっても高度な職人技は、素人の目にはなかなか分からないもの。
しかし、よく見ればこだわりの技術が分かる部分もあります。
その1つが手縫いによる丈夫な仕上げです。
ランドセルの皮革は分厚いので昔は全て手縫いだったようですが、最近では技術の進歩もあり、ミシンで縫製されることが主流です。
ミシンを使用するメリットは短時間で仕上げられるので、時間とコストの削減になる点です。
大量生産には向いていますが、やはり丈夫さという話になると職人さんの手縫いに劣る部分があります。

丈夫な手縫いによってほつれにくい

中村鞄は、大きく負荷のかかる部分を職人の力強い手縫いで補強をしています。
特に、ランドセルを常に支えているブランという部分(ランドセル下部のベルトを留める部分)は太い糸と太い針を使って力強く縫い上げられています。

こだわり抜かれた細部が光る

工房系のランドセルはメーカー系ブランド製品にはない、こだわりがたくさん宿っています。

シャトルクッション

例えば、中村鞄では背あてと肩ベルトにNASA(アメリカ航空宇宙局)で宇宙飛行士の体を守るために開発されたシャトルクッションを使用。
一般的なランドセルのクッションでは、体圧がかかった箇所の周囲全体がへこむので安定しません。
しかし、シャトルクッションは、体温でゆっくりへこんでいくクッション素材のため、体に合わせて変形し、しっかりなじんでくれるのです。

ソフト牛革

また、この背あてと肩ベルトの内部には、やわらかなソフト牛革が使用されていて、天然素材ならではの通気性の良さがあります。
さらに防水・防カビ加工が施されているため、夏場の汗ばむ季節でも蒸れにくく快適に使用することが出来ます。

中村鞄のランドセルには、他にも多くの機能がありますので、以下のページからご覧下さい。

何気なく使用しているだけでは気付かないこだわりが細部に施されているのが、工房系ブランドの魅力です。

3.工房系おすすめポイント2 デザイン

周囲とかぶりにくい

工房系おすすめポイント2 デザイン

上の図は、一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会が毎年行っている「ランドセル購入に関する調査」の「購入したランドセルの決定理由」についての調査結果です。

一番多かったのが「子供の好きな色だった」、次いで「デザインがよかった」となっています。
このことから、ランドセルを選ぶにあたって、色やデザインを重視していることが分かります。

でも、せっかくこだわって選んだランドセルが、お友達とかぶっていたら少しモヤモヤした気持ちになってしまうことも。
お揃いであることをきっかけにお友達になれたらよいですが、ランドセルに対する気持ちが少し冷めてしまうかもしれません。
メーカー系のランドセルは、量販店や百貨店などにたくさん並んでいます。つまり、それだけ人とかぶってしまう可能性があるということです。

工房系のランドセルは、オンラインで注文出来る場合もありますが、実物は店舗に行かなければ見ることができない場合が多いので、しっかり「ラン活」をしている人しか出会えません。

周囲と違うワンランク上のランドセルを持つことで、より愛着が湧くはずです。

洗練されたシンプルなデザイン

人とかぶらないようなランドセルを選ぼうとすると、最初に陥ってしまうのが、個性的なデザイン・カラーによる差別化。
最近ではアパレルブランドが独自のデザインのランドセルを販売したり、メーカー系のランドセルもカラー展開を増やしたり、少し変わった仕様のランドセルを作ったりしています。

どれも子ども心をくすぐる絶妙なものが多く、お子様に好きなランドセルを選んでもらうと、大抵このタイプになるのではないでしょうか。

しかし、一風変わったデザインは飽きがくるのも早いです。
私服のように1,2年使えればよいというものであればともかく、ランドセルは6年間毎日使うもの。
ましてや、小学校の6年間で子どもは大きく成長します。入学前はかっこいい、かわいいと思っていた派手なデザインも、高学年になると派手すぎて恥ずかしい、なんてことにもなりかねません。
購入時は少しシンプルかな、ともしかしたら思うかもしれませんが、長く使っていけるデザインのものを選ぶことをオススメします。

シンプルなデザイン

中村鞄のランドセルは、機能性を重視した無駄のない昔ながらのシンプルなデザインです。だからこそ、中村鞄製作所のランドセルは現代に引き継がれ、愛され続けています。

4.工房系おすすめポイント3 素材

高品質な本革素材

メーカー系のランドセルと工房系のランドセルの違いに、使用している素材があります。今ではどのブランドも人工皮革・天然皮革両方の素材のランドセルを取り扱っていますが、メーカー系は人工皮革素材のランドセルがメインです。
人工皮革は、安価で大量生産に向いていますが、耐久性で牛革やコードバンに劣るとされています。

また、見た目や触感の高級感についても牛革やコードバンの方が人工皮革より優れています。

各素材の違いについては、過去記事で詳しく紹介していますので、そちらも合わせてご覧下さい。

工房系ブランドは、天然皮革のランドセルを中心に製造しています。
ただ、工房系ブランドのランドセルは人工皮革素材の製品も、牛革やコードバン製品と機能や仕様はほとんど変わらないように作られています。
むしろ、人工皮革製品の素材もこだわりを持って選定されているので、機能面で優れたものであることが多いです。

ベルエース

中村鞄の人工皮革は特注ベルエースを使用しています。一般的な人工皮革と異なり、革の断面にまで色が入るように染められているため、深いキズがついても目立ちにくくなっています。

工房系ブランドは、天然皮革のランドセルを中心に製造しています。
ただ、工房系ブランドのランドセルは人工皮革素材の製品も、牛革やコードバン製品と機能や仕様はほとんど変わらないように作られています。
むしろ、人工皮革製品の素材もこだわりを持って選定されているので、機能面で優れたものであることが多いです。

革製品なのに軽い!技術力の高さ

例えば、天然皮革のランドセルは人工皮革のランドセルより重くなりがち。これは素材自体の重さによるもので、一般的に軽い素材のランドセルと重い素材のランドセルとで約600gの差があるといわれています。教科書など学用品が増え、重くなる中では、ランドセルはなるべく軽い方が良いと思われる方も多いかもしれません。

ただ、ランドセルは軽すぎると丈夫さが損なわれてしまいます。
軽さを保ちながら丈夫さも損なわない、そんな加工の技術力が工房系ブランドにはあります。

中村鞄のランドセルは、人工皮革・天然皮革ともにとても軽く作られています。
その理由は「金具選び」にあります。従来、ランドセルの鋲には鉄を使用しますが、中村鞄は鋲部分に「アルミ合金」という軽量かつ錆びにくく、耐久性に優れている素材を使用しています。

各素材の違いについては、過去記事で詳しく紹介していますので、そちらも合わせてご覧下さい。

5.まとめ

今回はランドセルのメーカー系と工房系の違いを紹介した上で、工房系をおすすめする理由を3つみていきました。
工房系ランドセルはこだわりの技術力・デザイン・素材がふんだんに盛り込まれているので、購入して後悔することはありません。

ただし、大量生産されているわけではないので、早めの時期から「ラン活」をしておかないと、在庫がなくなってしまいます。
早いものだと入学する前年の夏頃には売り切れてしまうものもあるようです。
「ラン活」がブームになるのもわかりますよね。
今回の記事が皆様のランドセル選びの参考に少しでもなれば嬉しく思います。

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