手作りランドセル中村鞄製作所

RANDSEL COLUMN

ランドセル選び方 コラム

ジェンダーレスなランドセルが人気!
多様化するランドセルの今と昔を比較

ジェンダーレスなランドセルが人気!多様化するランドセルの今と昔を比較

今や黒、赤以外にさまざまな色を見るようになったランドセル。
ジェンダーレスが進む社会の中で、ランドセル業界にもジェンダーレスの影響が広がりつつあります。
今回は時代背景とともに多様化していくランドセルに焦点をあて、ランドセルの誕生から今日までどのような変化がもたらされたのか詳しく解説していきます。

1.ランドセルのジェンダーレス背景

2015年、国連サミットでSDGsが決定され、17つの項目のうちの5番目に「ジェンダー平等を実現しよう」という目標が掲げられました。
要約すると「男の子だから」「女の子だから」と無意識に決めつけることをやめ、男女平等を目指そうというものです。

一般的に、社会的・文化的に無意識、かつ固定観念や先入観で形成された性別のことを「ジェンダー」と言います。
2021年、政治・経済、教育、健康の分野で男女の違いを比べた「ジェンダーキャップ指数」によると、日本は調査した156ヵ国のうち120位と世界から見てもまだまだ男女の格差があることが分かりました。

世界でSDGsの活動が盛んになってくると、ランドセル業界にも変化が現れるようになりました。以下にまとめましたので、 ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

ランドセルのカラー展開の増加

おしゃれなランドセルの色はどんな色? おしゃれなランドセルの色はどんな色?

ランドセルといえば黒、赤の定番色で長い間生産されていました。
しかし、平成13年に小売大手の販売店が24色を展開したことから、世の中のランドセル事情は変化を遂げていきます。
定番色に加え、華やかなパステルカラーや深みのあるダスティーカラーが追加されたランドセルは、とても斬新かつ画期的で世界中から大きな注目を浴びました。

ランドセルの色の固定観念はなくなりつつある

重さが1000g~1300g以内 重さが1000g~1300g以内

ランドセルのカラー展開が広がってからというもの「男の子は黒、女の子は赤」という色の固定観念がなくなりつつあります。
とはいえ、定番カラーは根強い人気があるためランドセル選びでは外せませんが、それまで黒と赤一択だったランドセルの色選びに、緑やグレー、ラベンダーや水色といった新たな色味が選ばれるようになりました。
実際、中村鞄で2022年ご入学予定のお子様を持つ親御さん対象とした「購入したor購入予定のランドセルの色」についてのアンケート結果によると、男の子、女の子ともに色の偏りがなく、ほぼ均一に分散していることが分かります。さらには、女の子はさまざまな色を選んでいることも分かりました。
参考:https://www.nakamura-kaban.net/2022-5-21-blog/

自分だけのオリジナルが主流へ

丈夫で軽く、カラーバリエーション豊富な牛革ボルサ 丈夫で軽く、カラーバリエーション豊富な牛革ボルサ

ランドセルはカラー展開のみならず、お子さま自身が好きな色を選び、そしてより自分だけのオリジナリティを追求する個性を出すことが主流になっています。
オーダーメイドのランドセルも需要が高まり、早期の発売段階で完売してしまうほど人気です。企業によっては、スポーツブランドやアパレルブランドとコラボレーションしたり、百貨店限定デザインなども増えてきました。

また、刺繍をあしらったデザインが選べたり、ランドセルの一部分だけ色を変えたりと選択肢が増えたことによって、それまでは祖父母や両親が購入したものを受け取っていたものが、今ではお子さまが主体となってランドセルを選ぶ傾向に変わりつつあります。

2.ランドセルの歴史はなんと150年以上!

ランドセルは日本独自の文化でもありますが、今から150年以上も前から使用されていたことはご存じでしたか?

ランドセルの起源は、オランダから輸入された背負い鞄の「ランセル」がなまって「ランドセル」になったと言われています。日本語では背嚢(はいのう)と呼び、主に軍隊で兵士が使用していました。
のちに通学カバンとしても使われるようになりましたが、この背嚢が現在のランドセルに変化したのは明治20年のことです。
当時の総理大臣であった伊藤博文が、大正天皇の学習院初等科への入学を記念し、革で出来た箱型の背負い鞄を献上したことがランドセルの始まりだとされています。

以降、この箱型ランドセルを「学習院型ランドセル」と呼びます。学習院型ランドセルは寸法や機能こそ進化を遂げながらも、150年ほど経った今でも原型は変わらず形をとどめているということですから驚きですよね。

学習院型ランドセルは、当時は牛革で黒い素材で出来ていました。しかし、牛革は当時では一級品。とても高級すぎて庶民では手が出ず、高貴な一族しか使用できませんでした。
一般的に使用されるようになったのは戦後の高度経済成長期頃からと言われています。それまで庶民の通学カバンはほとんどが風呂敷だったのです。

「黒」「赤」のランドセルはいつからあるの?

品格高い質感と丈夫さを誇る馬革コードバン 品格高い質感と丈夫さを誇る馬革コードバン

黒革のランドセルは戦前まで定着していました。そして、私たちの記憶に新しい黒と赤のランドセルが定番化するようになったのは、ランドセルが普及されるようになった昭和30年頃だと言います。
この頃になると、黒と赤に染色したヌメ革でランドセルを製造するようになり、「男の子が黒、女の子が赤」というスタイルが一気に広まっていきました。
 
素材に関しては、昭和20年頃にはブリキでできたランドセルや紙製のものまであり、革は牛や馬のほか、豚革を使用していた年代もあります。
昭和40年頃ランドセル用と人工皮革クラリーノが開発されると、軽量で撥水性に優れているほか、カラー展開も拡張できたことから次第に需要が増えていきました。
 
しかし「和を以て貴しと為す」文化の根強い愛国心からか、なかなか定番の黒・赤以外に手を出す人は少なく、初めの方のカラー展開はオーダーメイドのみだったそう。
 
前述した平成13年から販売された24色と多様な色合いのランドセルが選ばれるようになるまでに、何十年もの時間が掛かったことが分かりますね。
現在のランドセルの素材は、本革が約30%、人工・合成皮革が約70%をしめているといいます。
 
中村鞄では、おもに一頭の馬のお尻からわずか2枚分しか取れない贅沢で貴重な一品「コードバン」、耐久性と耐水性に優れた「牛革ボルサ」、そして軽さと耐久性を備えた「人工皮革ベルエース」の3つの素材から優れた一品をお好みで選べます。

3. ランドセル選びで葛藤してきたお子さまたち

男の子だから、女の子だからとランドセルの色が固定されていた時代に葛藤していたお子さまたちはたくさんいます。以下はほんの一例ですが、具体例をあげて詳しくみていきましょう。

ヒーローのセンターは「赤」なのにランドセルは赤を選べない男の子

戦隊モノや世界のヒーローが大好きな男の子は、強くて正義感あふれるレッドに憧れを持っていました。
ランドセルを選びに行った際、真っ赤なランドセルを目の前にしてワクワクと心が踊ったのも束の間。当時、男の子は黒のランドセル一択しか選択肢がなく、赤いランドセルに後ろ髪を引かれる思いで諦めざるを得なかったそうです。

プリンセスは水色のドレスを着ているのに水色を選べない女の子

ある女の子はプリンセスシリーズが大好きで、いつもプリンセスと同じ水色の洋服をよく着ていました。
ランドセルを選びに行った際、当然水色のランドセルを買ってもらえると思った女の子は、売り場にあった綺麗な水色のランドセルにしか目がいきませんでしたが、当時はランドセルのカラー展開はしてはいたものの、まだ女の子で赤やピンク以外のランドセルを背負っている子は珍しく、親御さんに反対され購入できませんでした。

私立小学校の茶色いランドセルに憧れる女の子

ある女の子は性別は女の子ですが、自分が興味を持つものは恐竜やスポーツカー、天体観測と全て男の子が好きそうなものばかりでした。
ランドセルも特別赤が好きというわけではないのに、みんなが赤だからと赤いランドセルで登校していました。ある日、黒に近い深い茶色のランドセルを背負って電車で登下校をする私立小学校に通う児童を見てランドセルの色に衝撃を受けたといいます。
当時は「黒=男の子のランドセル」という考えが根強い世の中で、女の子が茶色のランドセルを背負っていることがとても素敵で格好良く見えたといいます。

このように、個を大切にすることより、周りと協調することを大切にする日本人の在り方から、本当に欲しい色のランドセルを我慢したり、諦めなければならないお子さんも過去たくさんいたことは事実です。

4.好みや個性で色を選べる時代へ!

軽さとコストパフォーマンス重視の人工皮革ベルエース 軽さとコストパフォーマンス重視の人工皮革ベルエース

世の中の社会背景が変わり、今ではランドセルは性別を問わず豊富なカラー展開の中から、お子さまが自分の意思で好きな色を選べる時代へと変化しました。
選択肢が増えたことにより、お子さま一人ひとりの個性を自由に表現できるようになったランドセルは、愛着が湧くと同時にモノを大切に使うという基本的なマナーや心掛けを今いちど再認識させてくれます。

中村鞄では、男女兼用としてグレー・茶・キャメルの3色を用意しています。
どの色も毎月の「ランドセル人気ランキング」で上位にランクインするほど人気のカラーとなっておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
 
また、かぶせのベロの部分に9色の刺繍糸からお選びいただけるお子さまのイニシャルの刺繍サービスも行っております。好きな色を選び、刺繍を入れたら世界でたった一つの自分だけのオリジナルランドセルが作成できますよ!
実際にランドセルを手に取って見てみたい方は、展示会や東京本店、東京銀座店にて試着も可能ですので、ぜひお越し下さい。
(※ご来店はWEB予約制です。公式HPからご予約いただけます。)

5.まとめ

ジェンダーレスな社会背景でのランドセル事情について説明しました。
今では白から金、銀までとさまざまな色のランドセルを見るようになりましたが、ここまでカラー展開が繰り広げられるようになるまでには何十年と時間が掛かりました。
まだまだ男女平等にはほど遠い日本ですが、それでもランドセルは性別にとらわれず、好きな色を自分で選択できることから教育現場においても一歩前進しています。
本記事を参考に、ぜひ中村鞄でお子様のお気に入りのランドセルをお選び下さい。

中村鞄製作所のランドセルラインアップ

中村鞄製作所のランドセルは、お父さん、お母さん、そしてお子様のニーズを満たせるシンプルでモダンなデザイン。背中をしっかり支える優しい背負い心地と、飽きの来ないデザインで時代を問いません。
ぜひ、中村鞄製作所のランドセルをチェックしてみて下さい!

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