RANDSEL COLUMN

ランドセル選び方 コラム

重いランドセルは体へ負担がかかるの?

ランドセルは誰が買うのが正解?祖父母に頼むべき?理想の解決法とは

小学校生活の6年間になくてはならない「ランドセル」が今、重い事で不安視されている様です。ランドセルをやめた方がいいのかな?と悩んでいましたら、その重さがお子様の体にどの様な負担となっているのか、対処法や中村鞄のランドセルの魅力とあわせてご紹介していきますので参考にしてみてください。

1.ランドセル症候群を知っていますか?

最近よく耳にする「ランドセル症候群」という言葉ですが、それは一体どの様なことなのでしょう。
イメージはあまり良くないかもしれませんが、その言葉の意味をよく理解する事で対応できる事もあるかもしれません。
大事なお子様のためにも立ち止まって考えてみましょう。

ランドセル症候群とは…

品格高い質感と丈夫さを誇る馬革コードバン 品格高い質感と丈夫さを誇る馬革コードバン

ランドセルという言葉のイメージや説明は簡単にできそうですが、症候群とはどの様な事なのか知りましょう。
症候群とは、同一に起こる一連の症候のこと。原因不明ながら共通の病態を示す患者が多い場合に、そのような症状の集まりに名前をつけ扱いやすくしたものである。と説明されています。 (引用:症候群 - Wikipedia)

ではランドセルから引き起こされる「症候群」というのはどういう事かというと、子供が自分に合わないランドセルを背負う事で心身に不調が起きてしまう事、それがランドセル症候群なのです。
身体と心の不調となると、とても心配になりますね。

ランドセル症候群の原因

ランドセル症候群とは ランドセル症候群とは

ランドセル症候群という名前にランドセルとついているので、まるでランドセルが悪い様にイメージしてしまう方がいるかもしれません。
でも、その考えはちょっと待ってください!実はランドセルの重さが原因になっている、というよりも 中の荷物が重いから体に負担がかかっている、という事が要因となっているのです。
これを知っているのと知らないでいるのとでは、ランドセルに対するイメージが大きく変わっていきますね。
 
子供たちが荷物を入れて背負うランドセルの重さは平均して4kgといわれており、その重たいランドセルを背負ってまだ体が未熟で小さい子供が学校まで10~15分程の距離を歩く…大人が思っている以上に負担となる様です。
それが引き金となって、学校へ行く事が憂鬱になったり腰痛や肩こり等の症状を訴える、という事が起きている事から、ランドセル症候群が増えていっているのです。
腰痛や肩こりは大人の悩みだけでは止まらず、子供にまで起きているとなると辛いです。親御さんもどうにかして防いであげたいと思いますよね。

ランドセルって悪いもの?

本革のランドセルは雨濡れNG?! 本革のランドセルは雨濡れNG?!

ここまでランドセル症候群を説明してきましたが、ランドセルはお子様にとって悪いものなのでしょうか?
ランドセルを買ってあげる事で自分の子供が心の病気になったり体調を崩す原因になってしまうのでは…と不安になっていませんか。
でも実は、ランドセルそのものに悪いという所はなく、正しい使い方やお子様に合わせた工夫をする事で、6年間の学校生活を助けてくれるアイテムになってくれるのです。そう考えていくと、正しく使えて頼もしいランドセルをお子様に用意してあげたくなりますね。

2.体に合わないランドセルを使わないためにも知っておきたい事

体に合わないランドセルとは

赤をお探しの方はこれ!王道の可愛さがここにあり 赤をお探しの方はこれ!王道の可愛さがここにあり

心待ちにしていたランドセルがいよいよ届いた!という時に突然「体に合わないランドセルを使わない様に注意しましょう」と言われてもお子様に合わないランドセルなんて学校が始まってみない事には分からない…と、思ってしまいますよね。
では、私たち大人に置き換えてみるとどうでしょうか。
 
見た目が気に入って買ってみたけどいざ使ってみたら使いにくかった、というものはありませんか?その時、リュックやショルダーだとしたらベルトの位置を変えてみたり、手持ち鞄でも大きさに合わせて中に入れるものや使い道を変えてみたりと、いろんな工夫をして自分が使いやすい鞄を作っていくと思います。
 
ランドセルも同じで、購入した時そのままで使いはじめてしまうと、どうしてもお子様に合わないランドセル、となってしまいます。
ランドセルがお手元に届いたら、まずは肩ベルトの長さを正しく調節してあげてください。長さが正しくないとその分ランドセルと背中に隙間ができてしまい、重心がずれて肩に負担がかかってしまいます。
この状態で使い続けると背中が丸まってしまい猫背になってしまう恐れが出てきます。
これはランドセル症候群の一歩手前となり、体に合わないランドセルを使っている、という事に。肩ベルトを合わせてあげた状態で入学を迎え、教材などの持ち帰る量や季節、成長に合わせて体にあったランドセルをアップデートしていくと気持ちよく使い続ける事が叶いそうです。

ランドセルの重さについて

素材別の特徴 素材別の特徴

ランドセルの重さは、軽いもので900g、重たいものだと1500gくらいあると言われています。中村鞄のランドセルはどの素材がどのくらいの重さなのか見てみましょう。
 
馬革コードバン…1360g
牛革ボルサ…1260g
ベルエース…1160g
 
みかん1つが大体100gくらいです。こうして身近なものとあわせて比べてみると重さをより一層イメージしやすくなりますね。
牛革のランドセルは一般的に1300g~が多い中、中村鞄では1260gに留められております。
また1500gの重さのランドセルともなるとりんご1個300g程なので、牛革のランドセルにりんご1個増えた重さが目安になります。
こうしてみると職人の技術や工夫はとても素晴らしく、いかに良い素材で重すぎず丈夫に作る事を考えられているかが感じられます。伝統と革新はどちらも中村鞄製作所の大切な柱となっており「子ども想い」のランドセルを作るために素材一つ一つを厳選し、ランドセルに最も適している素材を常に研究しながら伝統的な技術に最新技術を取り入れて追求し続けています。
平日はランドセル工房の見学が可能となりますので、職人のこだわりを直で感じてランドセルを知っていただく事ができます。

3.重いランドセルを防ぐための3つのポイント

ランドセルをお子様の体にきちんと合わせる事で身体への負担が変わり、荷物をしっかり支える様になる事がわかってきましたね。
ここでは、ランドセルの調節方法を中村鞄ならではの特徴も交えて3つご紹介していきます。

1肩ベルト

実際に背負ってみたときにフィットしているかどうか 実際に背負ってみたときにフィットしているかどうか

肩ベルトの調節は一番手早く対応できるポイントです。調節する時に肩周りを締め付けすぎない様に…とついベルトの長さにばかり目がいってしまいがちですが、ランドセルの重心にも注目してみてください。
背負ってみた時にもしランドセルの重心が身体の低い位置にきてしまっていたらもう一度見直す必要がありそうです。実は重心が低い位置にきている時は、背負った時に重さが出て体の負担の原因となるのです。
この時参考にする部分は、ランドセルの上部分です。ランドセルの上部分が肩ベルトよりも高い位置にくると良い、とされているので目安にしてみて下さい。
 
また、金具が身体に触れる部分も痛くはないかチェックしてみて下さいね。
中村鞄の肩ベルトはベルトの穴が8つと多く、身長170cmの大人でも背負える設計です。お子様の成長とともに穴をひとつひとつ変えていく事は幸せな作業になる事だと思います。また肩ベルト裏に使用しているソフト牛革は、表革より約5mm広めに設計されているので、固い革が首に直接当たるのを防ぎます。
中村鞄のランドセルは背負い心地重視でお作りしているためお子様の肩の負担を軽減して更に軽く感じるように、細部にまで職人の技術と思いやりが込められていて安心してお子様に背負わせてあげられると思います。

2背中

ランドセルと背中の関係は切り離して考えられない程密接しています。
では、ランドセルと背中の間はどのくらいの距離を保つのが最適といえるのでしょうか。
やってしまいがちなぎゅうぎゅうに密接しすぎている状態、これは汗をかいてベタベタになってしまいやすかったり、洋服によってはこすれて痛みが出てしまう場合があるので避けたいです。
では、にぎりこぶし1個分入る隙間はどうでしょうか。
これでは隙間があきすぎて荷物の重みで外側に身体がひっぱられてしまい、より重さを感じてしまいます。
ギュッとぴったりとはいわず、洋服1枚羽織っても大丈夫なくらいの距離感を保ち、背負った時にランドセルが地面に対して垂直だと理想的です。
 
中村鞄の背当てと肩ベルトの内側にはふっくらやさしいシャトルクッションと、やわらかなソフト牛革が使用されています。
シャトルクッションとは、お子様の体温でゆっくりへこむクッション素材の事で、体にあわせて変形してしっくりなじむ様になっています。また、天然の素材である牛革ならではの通気性のよさと、防水・防カビ加工で蒸れにくく快適に過ごせます。
お子様の毎日に関わるランドセルがこの様に快適でやさしい作りになっている事は嬉しいポイントです。

3実際に動いてみる

ランドセルの調節をする場合は、ご家庭で行う事が多いと思います。その時、じっとしててね、とお子様に声をかけて調節しておしまいにしていませんか?
ランドセルを背負った子供たちはとっても活発に動き回ります。
調節が済んだら是非、中に荷物を入れて歩いたり少し走ったり跳んだりと、動いてもらってみて下さい。
その時にまだランドセルが体から離れて左右にあばれている状態でしたら再び調節される事をオススメします。
 
中村鞄のランドセルの肩ベルトはゆるやかなカーブが自然と内側へ入る様に設計されていますので走ったり跳んだりしても肩との間にすきまができず、ずり落ちません。
肩がずれてしまう場合は体とランドセルの合わせ方を見直すポイントになる、という事に繋がります。体に安定しやすいランドセルを選んであげる事は重要ですね。

4.工夫できること

丈夫で軽く、カラーバリエーション豊富な牛革ボルサ 丈夫で軽く、カラーバリエーション豊富な牛革ボルサ

重いランドセルはランドセルそのものの重さというよりも中身に大きく原因がある、という事がわかり体に負担がかからないように背負う支度もできてきましたね。
それでも中の荷物を減らすのは簡単にいかないのが現状です。他にもできる工夫をまとめてみました。
 
・置き勉を活用する
・ランドセルの中で重たいものは背中側や上部に配置する
・手提げを持たせて荷物を分散させる
 
毎日の荷物を親御さんが全て把握して入れ替えていくのは大変だと思います。
月曜と週末、長期休み前や休み明けには特に荷物の持ち帰りが目立つので、そういったポイントをおさえながらサポートしてあげてお子様が背負いやすい、と感じられる環境を用意していけると良いと思います。専科の授業がある時は荷物が増えるね、などとお子様と学校のリズムについて話し合ってみるのもオススメです。

5.まとめ

重いランドセルは体へ負担がかかるのか…という事を考えてきましたが、いかがだったでしょうか。
ランドセルそのものが原因にはならなくても、様々な工夫やアフターケアがついているランドセルを選ぶ事は背負いやすく体への負担が少ないランドセルに繋がる、という事もわかりましたね。
中村鞄のランドセルの安心設計は職人の技術や思いやりがたくさん詰まっています。ぜひ実際に背負って頂き、それぞれのランドセルを体感してみてください。

中村鞄製作所のランドセルラインアップ

中村鞄製作所のランドセルは、お父さん、お母さん、そしてお子様のニーズを満たせるシンプルでモダンなデザイン。背中をしっかり支える優しい背負い心地と、飽きの来ないデザインで時代を問いません。
ぜひ、中村鞄製作所のランドセルをチェックしてみて下さい!

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