「ランドセル症候群」とは?
原因と対処法を解説
ラン活をはじめると最近のランドセルの大きさに驚く方も多いのではないでしょうか。教科書のサイズは年々大きくなり、タブレット端末を持ち歩く学校も珍しくはありません。そんな中「ランドセル症候群」という言葉がSNSなどを中心に話題になっています。
これからランドセルを選ぶ方も、すでにお使いの方にも参考になる、ランドセル症候群が起こる原因と対処法を解説いたします。
1.ランドセル症候群とは
そもそもランドセル症候群とは一体なんでしょうか…?一般的には「体に合わない大きさ・重さのランドセルを背負ったまま長時間通学することで起こる、身体や心の不調を表す言葉」として使われています。
(例:首・肩・背中・腰が痛い など)
2.ランドセル症候群が起こる原因
持ち歩く荷物が多い・重い
一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会によると、1年生から6年生の“荷物のみ”の重さの平均が4.7kg、ランドセル本体の重さを1.3kgとすると毎日約6kg前後の荷物を持って通学していることがわかります。※こちらは2018年のデータになります。
正しい姿勢で背負わないと肩への負担が大きくなり、肩こりを引き起こします恐れがあります。また体にしっかりフィットしていないと荷物を支えて歩こうとし、自然と前傾姿勢になってしまいます。腰痛や猫背の原因にもなるのでご注意下さい。
小学校6年間は体の成長にも関わる大切な期間ですので、正しくランドセルを背負うことはとても重要です。
3.ランドセル症候群を起こさないために
置き勉をする
毎日持ち歩く必要がないもの・時々しか使わないものは、学校に置いておくと身体的負担を減らすことができます。学校によっては防犯面などの理由から、置き勉を推奨していない場合もありますので、まずは確認をしましょう。
【毎日持ち歩くもの】
・教科書
・ドリル
・ノート
・筆箱
・下敷き
・連絡帳
・プリント類
・ランチョンマット
・水筒 など
【時々持っていくもの】
・体育着
・上履き
・給食袋
・鍵盤ハーモニカやリコーダー など
軽いランドセルを選ぶ
ランドセルの平均的な重さは約1,100~1,300g前後と言われています。置き勉が難しい場合はランドセルそのものを軽いものにするのも良いでしょう。ただ、重量を気にしすぎると耐久性が不十分ですぐに壊れてしまったり、型崩れの恐れがあります。
実はランドセルはお子様が転んでしまった時などに衝撃を和らげるクッションの役割を担っています。背中から転倒した際に衝撃を吸収し、頭が地面にぶつかるのを防ぐ安全性があります。
重さを感じさせない工夫をする
ランドセル本体を軽くしても、身体にフィットしていないと姿勢が安定しなかったり、肩ベルトが食い込んで痛かったりなどの場合があります。荷物そのものの重さというより、お子様が重さをなるべく感じない工夫が大切です。
「背あて・肩ベルト・背カン」がお子様にフィットすれば同じ重さのランドセルでも重さの感じ方が変わります。特に背あては体に触れる面積も広いため、クッションの張り具合や触れ心地などお子様にあったものを選びましょう。
そして革製のリュックを背負ったことのある方なら分かると思いますが、肩ベルトにクッションが入っていなかったり革がむき出しの状態だと擦れて痛いですよね。ランドセルも同じで、肩ベルトのクッションがしっかり効いているか、肩ベルトの革が当たって痛くないかも確認しましょう。
各メーカーのこだわりが詰まった場所なので、購入前にぜひチェックしましょう。
【中村鞄製作所の工夫】
抜群の背負い心地!シャトルクッションとソフト牛革
中村鞄製作所のランドセルの最大の魅力は背負い心地の良さ!背面とベルト内部には、NASA( アメリカ航空宇宙局 ) で宇宙飛行士の体を守るために開発・使用されている、高機能な低反発クッションを採用しています。お子様の体温でやわらかくなるクッションなので、お子様の体型に合わせてフィットしてくれます。また、衝撃吸収性も抜群です。
人工皮革ベルエース・牛革ボルサ・馬革コードバン、全ての素材のランドセルの背面とベルト裏にはソフト牛革を使用しています。天然皮革のなので、通気性も良く蒸れずに快適に過ごせます。そして、とても柔らかく滑らかな触り心地!モチモチの触り心地に、しっとりとしたフィット感でお子様の肩にかかる負担を軽減します。
薄型背カン+肉厚なシャトルクッションの組み合わせで、背カンが背中に当たりません!
また、ランドセルの硬い縁が腰に当たるのも防ぎます!
肩ベルトがお子様にフィットしているか確認する
先程の肩ベルトのクッションがしっかり効いているか、革が当たって痛くないか、ももちろん大切ですが、同じくらい大切なのが「背カン」と呼ばれるパーツの働きです。
ランドセル本体と肩ベルトを繋ぐ重要なパーツで強度はもちろん、お子様が走った時や激しく動いても体にしっかりフィットするような柔軟さがあると良いです。背カンは「固定背カン」「左右が別々に動く背カン」「左右が一緒に動く背カン」の3種類あり、多くのメーカーが左右が別々に動く背カンを採用しています。
【中村鞄製作所の工夫】
左右自在に動く新立ち上がり背カン
中村鞄製作所のランドセルの肩ベルトには「新立ち上がり背カン」を採用しています。
従来の「立ち上がり背カン」とは、背カン部分+肩ベルトの付け根から立ち上がった、ベルト部分が上向きになるよう形付けられているものやベルトの付け根部分に芯材が入っているものを指します。
初めから肩の形に合わせて芯材が入っているのでフィットしやすいというメリットがある反面、この形に合わないと肩ベルトが浮いてしまったり芯材が肩に当たって痛いというデメリットもあります。
一方、中村鞄製作所のランドセルに使用している「新立ち上がり背カン」は、背カンの金属部分だけが立ち上がっています。ベルトの付け根部分に芯材は入っていないので、お子様の成長に合わせて肩にフィットする設計になっています。
また、中村鞄製作所の背カンは左右別離式で動くため、お子様の激しい動きに柔軟に対応できます。
中村鞄の肩ベルトは穴の数が8つもあるので、身長170cmの大人でも背負える安心設計です。お子様の成長に合わせて、ベルトの穴を調節して下さい。
曲線に沿って付けられている反射材は、6年間反射性能そのまま。外観のシンプルな印象やカーブのデザインを崩さず、安全性も重視しました。
肩ベルト裏に使用しているソフト牛革は、表革より約5mm広めに設計されているので、硬い革が首に直接当たるのを防ぎます。
より詳細を知りたい方はランドセル基本機能をご覧下さい!
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
「ランドセル症候群」なんて名前を聞いたらなんだか少し怖く感じてしまうかもしれませんが、
背負い方を工夫すればお子様の負担も少なくなり、未然に防げることと思います。
中村鞄製作所へご来店の際は、お子様が毎日学校へ行きたくなるようなランドセルに出会えるようにお手伝いさせていただきます。