RANDSEL COLUMN

ランドセル選び方 コラム

ランドセルの役割は通学カバンだけではない!
子どもの安全・防犯対策を徹底解説

ランドセルの役割は通学カバンだけではない!子どもの安全・防犯対策を徹底解説

おうちの方と登降園していた幼稚園・保育園時代とは違い、小学生になると自宅、あるいは学童保育まで自分で歩かなくてはなりません。親元から少しずつ離れていくことは成長の証として嬉しいことですが、一番心配なのはお子さまの安全面ではないでしょうか。

実は、お子さまが6年間背負って登下校するランドセルには、学校の教科書や学用品を持ち運ぶ通学カバンの役割だけではなく、お子さまの安全・防犯面にとても役立つ機能がついていることをご存知でしょうか?

今回は、ランドセルが通学カバン以外で、安全・防犯対策にどのような役割を持つのかについて徹底解説していきます。 

1.こんなにあった!ランドセルの安全・防犯対策機能

背面クッション

シャトルクッション シャトルクッション

小学生は、平均約6kgのランドセルを背負って登下校していると言われています。 
1年生は、まだ必修教科が少ないため約4kg弱と言われていますが、日常生活で考えても4~6kgの重さの物を持ち運ぶことはほとんどありません。 
 
そのため、ランドセルの重さに耐えきれず、バランスを崩して転倒してしまうこともあります。倒れた際にまず心配するのが、後頭部を強打していないかと考えるかたがほとんどでしょう。 
 
そんな時にお子さまの後頭部を守ってくれる役割をするのが、ランドセルの背面クッションです。 中村鞄製作所のランドセルは、NASA( アメリカ航空宇宙局 ) で宇宙飛行士の体を守るために開発・使用されている「シャトルクッション」を採用しています。 
 
「シャトルクッション」は別格の弾力で耐久性に優れているため、6年間ふっくらとした厚みを保ち続けられます。また、お子さまの体に合わせてゆっくり吸収してくれるクッション素材を使用しているため、万が一転倒した場合でも、ランドセルがクッション代わりになってお子さまの後頭部をしっかりと守ってくれるのです。

反射材

反射材 反射材

「明るい時間に帰宅するのに、ランドセルに反射材は必要なの?」と思う方もいるでしょう。しかし、高学年になるにつれ下校時間は遅くなり、同じ16時台でも夏場と冬場では全く明るさが違います。 
 
警視庁の調べによりますと、小学生が一番交通事故に遭いやすい時間帯は15~17時台で、その多くが下校中・または習い事に行く途中だという結果が出ています。 
 
下校時間が早くとも、雨が降っているなど悪天候な場合は視界も悪く、交通事故が発生しやすくなります。そのため、反射材がランドセルについていれば、車を運転している人からでも小学生が歩いていることが分かりやすく、事故を防ぐ役割を果たしてくれるのです。 
 
反射材は、ランドセルにあらかじめ機能されているものもありますが、なかには初めからついていない場合もあります。その場合には、反射材テープやお子さま向けにハートや星形をあしらったシールなども売っていますので、ぜひランドセルに取りつけましょう。 
 
中村鞄製作所のランドセルには、肩ベルト・サイド・かぶせの360°反射材がついているためどの角度からも光を反射し、お子さまを危険から守ってくれる安心安全のランドセルです。

金具

バックルの金具が飛び出してしまい引っかかってしまったり、かぶせの開け閉めで留め具が顔にぶつかり怪我をしてしまったりするケースもあります。 
 
中村鞄製作所では、日本のランドセルの金具部分で一般的に使われている「六価クロムメッキ」はEU基準でヨーロッパではお子さまが使用するモノには禁止されているため、安全性な日本製の金具を使用しています。 
また、マグネット錠前には軟質ゴムが使用されているため、万が一体に当たっても痛みを和らげてくれる素材です。

ナスカン

ポケットの種類を知ろう ポケットの種類を知ろう

多くの小学生は、ランドセルのサイド部分に取付けられたナスカンに給食セットや上履き袋などの巾着類を下げて登下校します。 
しかし、長い紐が自転車や車に引っかかってしまったり、エレベーターのドアに挟まってしまったりと危険な事故につながりかねません。 
 
多くのランドセルは、一定の負荷が掛かるとナスカンの取り外しができるようになっているランドセルも増えてきました。外れたナスカンは、再び取り付けて繰り返しの利用が可能です。

Dカン

肩ベルトDカン 肩ベルトDカン

Dカンは左右の肩ベルトにそれぞれ取り付けられているほか、かぶせの内側のポケットの中や、その付近についているランドセルが多くあります。 
肩ベルトのDカンは、すぐに手が届く位置にあるため防犯ブザーを下げ、内側のポケットには家の鍵を取り付けるお子さんがほとんどです。 
中村鞄製作所でも、肩ベルトに2か所、内側ポケットファスナーの真上に1か所の合計3か所にDカンがついていますので、お子さまの安全・防犯対策に安心して使用できます。

2.防犯ブザーには基準がある

いまや小学校で毎月防犯ブザーの安全点検があることが当たり前になりつつある防犯ブザーですが、「防犯ブザー」と公認で呼べるには決められた基準をクリアしなくてはなりません。 
 
2006年11月に財団法人全国防犯協会連合会により、以下のように防犯ブザーの基準値が定められました。

「防犯ブザーの性能基準」

防犯ブザーも合わせて持たせた方が◎! 防犯ブザーも合わせて持たせた方が◎!

音色
高い周波数と低い周波数を繰り返す変動周期を持つこと

音量
85dB(デシベル)以上とすること

連続吹鳴時間
連続して吹鳴させた場合に、表示音量の90%以上の音量が20分以上保てること

操作性
引き紐、あるいは押しボタン等の操作は児童が容易に操作できること

引用元:(財)全国防犯協会連合会公式サイト
http://www.bohan.or.jp/

上記の基準をクリアした防犯ブザーは、 「優良防犯ブザー」 として推奨されています。お子さまの安全・防犯面をより徹底したい場合には、ぜひ参考にしてみてください。

GPSを持たせるご家庭も増加

核家族が多く、両親の共働きも増えている令和の小学生事情ですが、鍵っ子対策の一環としてGPSをランドセルに入れて持たせるご家庭も増えています。 
 
小学校にはスマートフォンやキッズ携帯は持っていけませんが、キッズ用のGPSならOKという学校もあります。キッズ用GPSは薄型や小型と手のひらサイズでコンパクトなものが多いため、ランドセルの内側のポケットにすっぽりと納まるサイズがほとんでです。 
 
また、機能面では居場所を教えるだけでなく、SOSボタンや直接保護者と連絡が取れるものとさまざまなタイプがありますので、購入を検討される方は色々比較してみましょう。

3.「子ども110番の家」を知っておこう

「子供110番の家」とは、お子さんが不審な人に声を掛けられたり、連れ去られそうになったりと危険な目に遭いそうになった時にお子さんを保護し、警察や学校に通報してくれる自治体が主体になっているボランティア活動の場です。 
 
おもに自治会長や区長・班長といった地域の民家が一般的でしたが、近年ではコンビニやスーパー・ガソリンスタンドといった公共の施設も協力してくれる場所が増えてきました。 
子供110番に加盟しているところは、民家であれば玄関やポスト、店舗であれば入口のドアなどに「子ども110番の家」とステッカーが貼ってあります。 
 
通学路や近所にあるか、ぜひお子さまと一緒に確認して、いざという時活用できるよう備えておきましょう。

「いかのおすし」で安全対策

反射材 反射材

安全対策の合言葉は「いかのおすし」です。
はじめて聞くと何がなんだかさっぱりですが、以下のように表現するとよく分かりますよ!

「いかのおすし」

知らない人について「いか」ない

 
車に「の」らない

 
「お」おごえを出す

 
「す」ぐに逃げる

 
おとなの人に「し」らせる

「いかのおすし」は学校の防犯対策でも学習しているため、お子さまも一度は必ず聞いたことがあるはずです。1つずつ詳しく解説していきますので、いま一度お子さまと一緒に再確認してみましょう。 
 
・知らない人についていかない 
・車にらない 

 
知らない人に誘われても絶対についていってはいけません。「行きません!」とハッキリ伝えることを日頃からお子さんに教えましょう。また、知っている人でもおうちの方が「いいよ」と言っていなければついていかないよう、伝えておきましょう。
 
おごえを出す
しつこくつきまとわれたり、少しでも怖いと思った時には「助けて!」と大声を出しましょう。もし声が出なかった時には防犯ブザーを鳴らします。
いざという時に防犯ブザーを鳴らせるよう、防犯ブザーの練習をしたり、こまめに電池の確認をしておきましょう。

ぐに逃げる

 
身の危険を感じたら、すぐに近くのお店や子ども110番の家へ逃げ込みましょう。いざという時に逃げ込める場所を事前にお子さまと一緒に確認しておくとよいですね。

・おとなの人にらせる

怖い思いをしたら、すぐおうちの人に知らせることを事前にお子さまに伝えておきましょう。おうちの方は、お子さまが話してきたら、焦らず、ゆっくりお子さまのペースで話を聞き、その後学校や警察に相談しましょう。
また、近隣で不審者情報や事件があった場合、地域の防災メールの内容をお子さまに伝え情報共有をしましょう。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。 ランドセルには通学カバンの役割だけではなく、それぞれのパーツにお子さまの安全面や防犯面を考えた工夫がされていることが分かりましたね。

お子さまの安全・防犯対策は日頃からの情報共有がとても大切です。お子さまが安心して過ごせるよう、一度家族で話し合ってみるのもよいでしょう。

また、おうちの鍵を持たせる場合には、肩ベルトに取り付けられるキーケースも販売されていますが、防犯面から考えると不審者に「あの子は鍵っ子だ」と気付かれてしまう場合もあるため、ランドセルの内側のポケットへ収納することをおすすめします。

中村鞄製作所のランドセルは、内側のポケットファスナー上部にDカンがついているため、取り付けた鍵をポケットにしまうことができ、紛失予防にもなります。全種類のランドセルにDカンがついているため、ぜひお好きなランドセルをお選びください。

中村鞄製作所のランドセルラインアップ

中村鞄製作所のランドセルは、お父さん、お母さん、そしてお子様のニーズを満たせるシンプルでモダンなデザイン。背中をしっかり支える優しい背負い心地と、飽きの来ないデザインで時代を問いません。
ぜひ、中村鞄製作所のランドセルをチェックしてみて下さい!

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